社長メッセージ(社内報より)
弊社では、UTOCグループの双方向型コミュニケーションツールとして社内報「みどり」を発行しております。
下記は社内報「みどり」より 社長メッセージ抜粋
121回目の春を迎えて

創業者・宇都宮 徳蔵翁
将来を見据え、会社の方向性を策定・実施していくためには、「過去に学び、現在を知る」ということが大変重要だと思います。したがって、今少し過去を紐解いてみますと、創業の年には、第一回衆議院議員総選挙、第一回帝国議会開会、東京・横浜間に日本初となる電話開通などがありました。一方、都市部では街頭にガス灯、石油ランプ灯、アーク灯と3種の光源が混在し、治安の維持や近代化、商業活性化に大きく貢献していたようですが、その当時運送業の将来性に着目して、宇都宮 徳蔵翁はこの会社を興しました。
その後、日清・日露の2つの戦争を経て、わが国の貿易は飛躍的に伸び、横浜港も大いに発展、当社も1906年に「横浜税関貨物取扱免許人」の資格を取得し、輸出入貨物全般を取り扱うことにより、「港湾運送の宇徳」としての基盤を築きました。

昭和初期の木製の鳥居形デリック
による発電機器の水切り作業風景
角材を積んだデリックの土台は
護岸も兼ねている。
ここにも宇徳の創意工夫が
さらに、戦後の1951年には、港湾運送事業法の施行を受けて、京浜港における「一般港湾運送事業(いわゆる 元請)」の第一号という名誉ある登録許可を取得し、GHQの軍貨指定業者として、また船社との関係強化の中で高 度成長の時流に乗り、港湾運送事業を拡張してきました。
その後の日本の飛躍的な工業発展と輸送機械の急速な発展の中で、当社が戦前のようなシェアを持てる時代ではなくなってきていますが、創業以来培ってきた技術やノウハウ、情熱を受け継ぎ、伝え、競争力を強化していけば、当社の力はまだまだ相当なものがあると確信しています。
皆さんも、当社の『75年史』や『100年史』、『宇都宮 徳蔵傳』を読んでみると参考になると思います。
安全作業と人材育成に注力を
さて、121年目の春であるこの4月に、夢を抱いて7名の若者が入社してきました。このフレッシュな人達へ何を残せるか、それが我々経営者や先輩に当たる人達の義務です。先輩達が培ってきた技術、情熱や誇り、志というものには敬服するものがありますが、私なりにまとめてみると、次の2点が重要なことだと思います。
1)「安全作業の宇徳」

世界の主要な定期航路にコンテナ船が就航すると、
それまでの上屋や倉庫のある櫛の歯型のふ頭から、
広いコンテナヤードをもつコンテナふ頭へと港も
その姿を大きく変えた
「宇徳に任したら安心」という当社の伝統が、その1つです。現場作業の多い当社にとって、お客様に満足していただけるものは、まず「安全作業」だと思います。これにより、要らぬ心配をお客様にお掛けすることはありません。「安全・安心である」、そのことこそ、我々の原点・ブランドといっても過言ではないと思います。もちろん、競争力があり、効率的かつタイムリーという修飾語はつきますが、「安全に作業する」ということが我々の誇りでもあり、お客様からの評価でもあります。
2)「市場競争で戦える人材の育成」

スーパーキャリアの導入で、積荷の重量や形状、
施工場所の制約等に合わせた、より自由度の高い
編成と精度の高い据付が可能に
この40年の間に、船でいえば在来船からコンテナ船へ大きく変革してきました。
重量物の運搬でも旧式のトレーラーやクレーンからスーパーキャリアなどの輸送へと時々刻々と変化してきています。常に、どのような状況の変化に対しても対応できる、創意工夫のできる人材を本当に必要としている時代にきていますし、その変化の速度はますます速くなると思います。
皆さんには、できるだけ多くの研修や経験を積んでもらい、変化に対応できる社員に育っていただきたいと考えています。 10年後の会社を考え、変化に素早く対応し、創意工夫のできる人材の育成が急務と考えています。
伝統を「つなぎ、伝える」
当社の歴史を振り返ると、多くの優れた技術を培ってきていますし、お客様の要請に対して創意工夫し、熱い想い、情熱をもって対応してきています。この先輩達の努力を次世代に「つなぎ、伝える」と共に、そして、その時々に合うように進化させる。それが当社の誇りであり、我々の責務でもあります。そうすることによって、お客様からさらなる満足をいただき、新しい伝統を作っていくことができると考えています。
この数年間のコストの徹底的な見直しや好況に恵まれたこともあり、財務体質は大幅に改善してきています。まだまだ厳しい事業環境下にありますが、創業121年目を迎え、ここで歴史を振り返ることにより改めて先人の知恵と実績を学ぶと共に、これからの時代に向けて誇りと情熱を持ち、会社のさらなる発展を皆さんと一緒に誓いたいと思います。




