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宇徳のヒト 港湾(大黒T-1チーム)

重量物を安全に輸送する現場力

港運部 大黒T-1チーム チームリーダー 中出 匡俊
港運部 大黒T-1チーム チームリーダー 中出 匡俊

2006年から2009年の3年間、ある船会社に出向して中東などの製油所向けの設備を重量物運搬船で輸送した業務が印象に残っています。その中で中国、韓国や東南アジアから出荷される大型Reactorなどの設備類の輸送において、お客さまのスケジュールに合わせた航海計画や安全輸送計画を立て、その運搬船に張り付いて現地まで無事に送り届ける、スーパーバイジング業務に従事しました。

輸送した貨物は巨大なものでは長さが70メートル、幅や高さが10メートル、単体重量が数百トンにも及び、それらをスペースの限られた船倉内やオンデッキに積載して無事に輸送するため、どう効率よく積み付けるのか、どうやって貨物を吊り上げるのか、どのようにして貨物を固縛するのかなど、事前に検討して乗組員や現地の作業員と協力しながら遂行しました。

計画どおりに吊り上げられるのか、予定通りの場所に積載できるのか、スリルに似たドキドキ感を幾度となく経験しましたが、すべての輸送を無事に完遂することができたときには、これまでにはない最高の達成感を味わうことができました。

こうした輸送業務では、事前に提供される貨物情報が現物と異なるといったことが起こりえます。そのとき、咄嗟の判断や機転を利かせた対応ができなければ、現場は止まってしまいスケジュールどおりに作業を終わらせることができなくなります。自分の裁量の中で現場をコントロールし、安全を担保しながら予定時間内で作業を終わらせることが現場作業ではもっとも重要です。この仕事では、こうした現場力を身につけることができましたし、その経験やスキルはその後の業務にも活きています。

どんなモノでも動かせるように進化し続ける

港運部 大黒T-1チーム チームリーダー 中出 匡俊

現在の部署では主に北欧のRORO船社(ワレニウスウィルヘルムセンオーシャンエーエス)のターミナル業務を行っていますが、同社と我々との付き合いは約40年にも及びます。

宇徳の現場力や技術力、労働力といったパフォーマンスは船社から高く評価されており、また当社でなければ要求されている作業はやり切れないと自負しています。その船社との付き合いが今後50年、100年と継続し、両者の絆は今以上に強固になると信じて疑いません。

今後、同社は競合に対する優位性を確保するために、メニューの拡大や品質の向上など、サービスをさらに強化すると考えられますが、そのためのパートナーとして当社は必要不可欠な存在です。その背景にあるのは、我々が歴史の中で築き上げてきた現場力や技術力です。

我々は、これらの力を継承しつつ、どんなモノでも動かすために進化を続け、その進化がミライをつくると信じています。

取材:2020年5月

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