私は、海上貨物の輸出および輸入に係る通関業務を担当しています。具体的には、輸出入取引が円滑に行われるよう、お客様に代わり、税関に対して申告手続きを行います。正しい申告を行うためには、関税法や関税関係法令の他、外為法や食品衛生法といった他の法令も広く理解し、営業担当やお客様に対し、法令に基づいた適切なアドバイスをしなくてはなりません。そこで私たちは、通関のプロとして最新の法令や制度はもちろん、あらゆる情報を常にアップデートしていくことを心がけ、セミナーへの参加や、チームでの議論を重ねながら、各種法令の理解を深めるよう努めています。
通関は、輸出入の長い工程の１通過点であり、実際にモノを動かすために手配を行う担当者や、モノが動くことを生で見る現場担当者のように、輸送を体感し、その完了を見届けることができない、裏方的な業務です。しかし、通関を通さなければ、輸送は止まってしまうため、重要性の高い側面も有しています。日々多くの通関依頼に対し、正確かつ迅速な対応が求められ、一つひとつの申告手続きに緊張感がありますが、無事に申告の許可が下りた時にはやりがいを感じます。
当社の強みのひとつである重量物・大型貨物輸送は、通関も一般的な申告手続きとは異なる段取りが必要なケースが多くなります。そのような特殊な貨物に対し、書類の精査や関係各所との調整など、滞りなく行えるかが私たちの腕の見せどころなのです。そのカギを握るのは、２つの要素があると考えています。
１つ目は、宇徳を支えてこられた先輩方です。当社では多岐にわたる貨物を扱っていますが、先輩方の積み重ねられた経験があり、その継承によって、今の通関業務が滞りなく行えていると日々実感しています。２つ目は、宇徳のヒトです。特に重量物・大型貨物の輸送は、事業の垣根を超え輸送にかかわる全てのヒトで1つの大きなチームとなることでお客様のニーズに沿ったサービスを提供することができます。
そのためには、強い協力体制を築くことが大切です。日ごろからコミュニケーションを密に取り合い、相手がどのようなことを一番に求めているかを理解するように心がけています。モノだけでなく、ヒトの心をつなぐことでミライをつくっていきたいです。
取材：2022年6月
