当社は創業135年を迎える老舗企業で、港湾・プラント・物流の3事業から構成されており、今まで培ってきた現場力、技術力を基に、どんなモノでも動かせる強みがあります。そして、当社およびグループ会社、協力会社等の複数の関係者が連携し、諸先輩方が築き上げてきた信頼関係を継承した良質なコミュニケーションによって、困難な仕事を遂行する現場力があります。
私が所属する人事部は、この現場力を最大化するための傾聴力と柔軟性、適応力が求められます。労働基準法等の関係法令に準拠するとともに、職員から寄せられる相談や要望に耳を傾け、社内規程に反映させていくことが重要です。社内制度を見直すべき事案であれば労働組合と協議し、経営者と議論の上、規程改訂を行います。職員の「声」を聴き、労働基準法等の関係法令と擦り合わせを行い、問題を整理して柔軟に対応することは、会社のミライをつくる大切な仕事です。
現在、私は給与管理、労務管理、健康管理、福利厚生等の業務を統括しています。職員が健康で安心して働くための、システムを利用した長時間労働の抑制や休暇取得状況のチェック等を行う労務管理、定期健康診断やストレスチェック等に応じた職員の健康管理は、いずれもコンプライアンスを遵守し、企業の信頼を守る仕事です。
最近の成果としては、「育児と仕事の両立を図りたい」という職員からの声に対応するため、育児短時間勤務の適用期間を小学校3年生修了までに延長し、政府が主導するこども家庭庁ベビーシッター券の導入を行いました。さらに、働き方改革の一環として時間単位年休制度も導入しました。通院や家庭の用事などで1日や半日を休むことなく、短時間の休暇が利用できるようになり、多くの職員が活用しています。こうした就業環境の整備と改善を進め、職員からの「ありがとう」の声を積み重ねていくことが、私たち厚生・労務チームの励みとなっています。
人事部に配属される前は、情報システム部門にてシステム開発やネットワーク、セキュリティ運用等を幅広く担当してきました。その経験を活かし、現在は人事基幹システムのリプレイスを控えております。今後も、会社のミライに貢献できるように努めていきたいと考えています。
取材:2024年12月