現在、私は大井3・4号ターミナルに入出港する内航・外航コンテナ船の入出港手配、船内荷役作業を統括するチームの責任者をしています。ひとつの本船作業に対し、船会社、作業会社、その他関係会社等、多くの人が関わっていて、これらの関係者と円滑なコミュニケーションを取りながら、安全かつ効率的な作業、定時運航といった同じ目標に向けて取り組むことにやりがいを感じています。
港では24時間364日作業が行われますが、厳しい環境下でチーム員が心身ともに健康な状態で業務を遂行できるよう、働きやすい職場環境作りに力を入れています。相手に自身の意図や考えをしっかりと理解してもらい、納得して業務にあたってもらえるように、常日頃からチーム員とコミュニケーションを取り、仕事に捉われず色々な話をするように努めています。
宇徳の特長は、当社およびその作業を担当する関係会社全体を通じて「真面目にコツコツ」取り組む土壌が浸透していることです。派手さはありませんが、「真面目にコツコツ」作業に取り組むというのは、無理をせず確実に作業を行う=安全に作業を行うということだと考えます。これまでの当社の長い歴史を通じてお客さまから信頼を得てきたのは、「安全作業の宇徳」という伝統を守り続けてきたからです。
大井3・4号ターミナルでは、今夏TOS(Terminal Operation System)の刷新を行い、これまで以上に効率的な業務が可能となりました。一方で、ターミナルで働く皆さんの働き方については、システムの刷新と共に劇的に変化したかと言われるとそうではありません。また、「これまではこうしていたから今後もこのままで良い」といった旧態依然とした働き方や業務への今後の変革を恐れる雰囲気もあります。こうした環境下で、刷新したTOSをベースにこれまで以上に多様な働き方、業務遂行の方法を模索し、「安全作業の宇徳」という伝統とお客さまからの信頼を守り続けながら、働きたくなる職場・働きやすい環境を整備していきます。
取材:2024年12月