
当社は、他社では取り扱いが難しい特殊な貨物に対応することができます。高度な技術とノウハウがしっかりと継承されていることが、当社を支える大きな強みとなっています。
特に印象に残っているのは、海外から輸入された世界最大級のクローラークレーンを当社の港湾施設で組み立てから試運転、検査、船積みまで一貫して対応し、無事に国内の客先まで納品した案件です。貨物搬入前から、数千トンにも及ぶ貨物をどのように運べば地盤が耐えられるかを綿密に検討し、関係者と何度も打ち合わせを重ねました。組み立て作業においても、各部品を作業員にタイムリーに届けるための計画を細部まで立て、現場と連携しながら作業を完遂することができました。
このような大規模かつ複雑な案件を無事にやり遂げた経験は、自分自身の成長にもつながり、当社の技術力とチーム力の高さを改めて実感する機会になりました。

現在は、船舶荷役関連の人員手配に注力しています。所属する船舶チームでは、月間約25~30隻の車両船・在来船に加え、他チームが関与する月間約60~80隻の本船スケジュールも把握し、荷役作業における人員の手配業務を行っています。
港の仕事は「水もの」とも言われるように、作業内容や日程の変更が日常的に発生する、非常に変化の多い仕事です。変更が生じた際には、必ずどこかで誰かに影響が及びますが、自らの判断と行動でその影響を最小化し、円滑に遂行できたときには、大きなやりがいを感じます。
こうした日々の業務の中で、私が特に大切にしているのは「人との関わり」です。どんな業務であっても、必ず人と人との関わりが生まれます。たとえ小さな仕事であっても、真摯に対応することで、相手からの信頼につながると考えています。
取材:2025年10月